灑水加持(しゃすいかじ)と稚児加持(ちごかじ)
当山では、毎日の護摩修行の中でご参列の皆様に『灑水加持』という儀式を執り行っております。これは皆様の心と体を清める大切な作法であります。詳しくお話ししますと、人は生まれながらにして仏の資質(仏性)を持っているのですが、日々の生活の中で知らず知らずのうちに穢れて曇ってしまうことがあります。この穢れを仏様の智慧によって加持された清浄な水(加持水)をもって灑(そそ)ぐことによって再び仏性を呼び起こすのです。そのことによって皆様は清らかになり、さらに清らかな心で念じる皆様方の願いは、必ず仏様に、ご本尊様に通じるものです。
また七五三の時期になりますと、お子様を一人一人お加持する『稚児加持』という儀式が行われます。これは金剛誓水という仏様の香水(こうずい)をお一人お一人の頭頂に灌(そそ)ぐこと(灌頂)によって、仏の智恵を授けるというものです。このことによって、清浄無垢な子達は、お大師様のように賢く健やかに育っていくわけです。
(稚児加持は10月21日より11月21日までになります)
合掌