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お坊さんがお話しする ちょっとためになるはなし(1ページ目)

花まつり

お釈迦様(本名ゴータマ・シッタールタ)は、紀元前463年頃、古代インドの北部シャーキャ族の王子として、4月8日この世に誕生されました。
誕生地は、生母マーヤーの里帰りの途中にあるルンビニーという花園で、出産の瞬間、地上の花はいっせいに咲き乱れ、天(龍の口)から甘露の水が灌がれ、五色の蓮片が舞い、妙なる調べが流れたといいます。
また、お釈迦様は、出生後直ちに立ち上がり、東西南北の四方に七歩ずつ進み、右手人差指を天に向け「天上天下唯我独尊(てんじょうてんがゆいがどくそん)」と述べたと伝えられております。この句は、「ただ自分だけが最も尊い」という傲慢な言葉ではなく、「この世に授かったこの命こそが限りなく尊い」という意味です。
お釈迦様の誕生をお祝いする法会を、小さな誕生仏に甘露水(江戸期より甘茶が一般的)を灌ぐことから灌仏会と称し、この世に降って誕生したことから降誕会ともいい、誕生仏を安置する御堂に花をたくさん飾って荘厳することから、別名「花まつり」と申しております。
日本では古来より、子供が誕生仏に甘茶を灌ぐと、聡明にして健やかに育つとされ、子供が参加する仏事として宗派を問わず多くの寺院で催されております。

合掌


 

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